古くから京都には、七口という場所が存在していて、京都へ通じる出入り口が七つあったことから名づけられたという。もっともそれも室町幕府が定めたものであり、もっと以前には二一とも一六ともいわれるほど多くの出入り口があったようだ。今、一般的なのは、粟田口、大原口、鞍馬口、荒神口、鳥羽口、東寺口、丹波口の七つであるが、それこそ四方八方から吸い寄せられるように、皆、京の都を目指したのだ。そしていよいよ京都、と
「いよいよ京都」... の続きを読む
パリの定宿として使っていたホテルのことについても記している。「バーでうたた寝して目覚めると、私の胸元に毛布を掛けてくれている。何より花を数日置きに替えてくれるのが有難い。一人旅のときは、チケット、ホテルの予約から、その街で美味しいレストランも調べてくれる。気兼ねをしなくて済む。これが一番である。我が家のごとくとまでは言わないが、数ヶ月振りに訪れて、元気でしたか、と互いが笑い合えるのがいい。その上、
旅慣れた人の定宿の心地良さ... の続きを読む
翌朝の起床は六時。タクシーに乗って大原へと向かう。目的は毎週日曜日に開かれている朝市だ。能登の輪島や飛騨・高山ほどの大規模朝市ではなく、二〇軒ほどのささやかな市だが、大原近郊の農家が持ち寄る新鮮な野菜を中心に近年人気上昇中の朝市なのだ。昨夜の食事に続いて、今朝の大原行きもあって、ホテルを「京都宝ヶ池プリンスホテル」にしたのだ。加えて二〇〇八年のサミット候補地でもある宝ヶ池を先んじて訪れておこうとい
宝ヶ池訪問の目論見も... の続きを読む
自然に恵まれた環境を、本格的なアウトドアスポーツに適した環境としてとらえた場合は、なかなか厳しい条件が多いものだが、スローにサイクリングを愉しむ場合は、ちょっと条件が違うのかもしれないと私は思っている。要するにサイクリングでは、それなりに整備された状態の道がないと、気持ちよく遊ぶことができないのだから、基本的には「人里」ということになる。もちろん、山岳サイクリングや、オフロードライティングでも、ゆ
人里に走りやすいエリアを探す... の続きを読む
出掛ける用事を思い出したのは方便であることは、言われた側も承知の上での話。阿吽の呼吸である。「ぶぶ漬け」はともかくも、話をしていて、出掛ける用事を思い出されたら、それはもう立派な催促。一刻も早く帰るべし、である。では本当の「ぶぶ漬け」は、というと。京都の古い町家にはきまって玄関先の土間に二畳ほどの小間があって、不意の来客はたいていがこの小間に腰掛けて話し込む。思いのほか話が盛り上がり、ちょうど時分
本当の「ぶぶ漬け」... の続きを読む